蓄熱暖房機はデメリットだらけ?エアコンとの電気代比較・使うのをやめた理由

「蓄熱暖房機」を導入しようか、悩んでいませんか?

火を使わないため空気を汚さずに、家全体がぽかぽかと暖かい蓄熱暖房機。

わが家も、7年前に新築したときにユニデール製の蓄熱暖房機を導入しました。

しかし、2年前から蓄熱暖房機の代わりにエアコンを使うようになりました。

実は、蓄暖は電気代が高いなど、デメリットが大きいのです。

今回のブログ記事は、蓄熱暖房機の導入するかどうか迷っている方に向けて、「電気代はいくら?」「蓄熱暖房機のデメリット」についてお伝えしたいと思います。

わが家のように蓄熱暖房機を設置してから後悔しないために、ぜひ参考にして下さい。

そもそも蓄熱暖房機のしくみと使い方は?

デメリットについてお話しする前に、蓄熱暖房のしくみについて、かんたんに説明しますね。

蓄熱暖房機とは、深夜の安い電力を使って熱をためておき、ファンを回して少しずつ暖かい空気を出して、室内を暖める暖房器具です。

引用:電気蓄熱暖房器ユニデール取扱説明書

わが家の蓄熱暖房機は、といえばメーカーは、ユニデールで5kwタイプ 。
導入費用は25万円(設置費込み)でした。

横幅が110センチもあるため、狭いわが家の中でかなりのスペースを取ってます^^;

こんなに大きな暖房器具ですから「中身は最新テクノロジーが詰まってるのかな?」と思いきや、詰まっているのは大量のレンガ

熱を貯めることができる「蓄熱レンガ」を暖めることで、熱を貯めるという、いたってシンプルなつくりをしています。

レンガに溜まった熱は、ファンを回すことでじんわりと家じゅうを暖めます。

エアコンのように強い風が出ないので温風が直接体にかかったり、ほこりを巻き上げないというメリットも。

が、わが家にとってはデメリットの方が大きく感じられました。

次の章から、「蓄熱暖房機のデメリット」についてご説明しますね。

蓄熱暖房機のデメリット
①エアコンと比べ蓄熱暖房機の電気代は高すぎる

蓄熱暖房機は、「深夜電力を使うから電気代が節約できる」と聞いて導入しましたが、実は、エアコンと比べると割高でした。

蓄熱暖房機を使っていた頃の電気代と、エアコンの電気代を比較してみました。

わが家は、オール電化で、東京電力の「電化上手」というプランを使っています。
東京在住なので、冬はそれほど寒くない地域です。

ユニデール製蓄熱暖房機vsエアコンで過ごした年の電気代比較

12月 1月 2月 3月
蓄熱暖房機
(2015年)
15,366円 23,120円 26,642円 20,512円
エアコン
(2017年)
11,425円 14,675円 16,084円 11,899円

温暖地と寒冷地で電気代の差が大きいと思いますが、東京在住のわが家の場合、フルで蓄熱暖房機を使っていた1~3月は、エアコン使用に変えたら月約1万円も電気代が節約できました。

しかも、エアコンだけで十分暖かいし高気密高断熱で建てているおかげで、暖房の効率がいい!

もっと早くエアコンに切り替えればよかった!と思いました^^

高気密高断熱のエアコンの効きについては、こちらの記事を参考にしてください。

高気密高断熱の家 夏・冬はエアコンつけっぱなしで電気代が安くなる?

電気代が安くなる

蓄熱暖房機のデメリット
②朝が暑すぎる!!

深夜の安い電力を使って熱を作るのが、蓄熱暖房の特徴です。

夜間に貯めた熱を、ファンを回すと熱が放射されるのですが、熱を貯めた直後の「早朝」が一番暑いのです。

いえまま、冗談抜きで寝ている時にあまりにも暑かったせいで、常夏の島、ハワイにいる夢を見たことがあります(笑)

一戸建てで「寒い家」はイヤだけど、「暑い家」もイヤなものです。

暑すぎたら窓を開けて調節しますが、窓を開ける時間が長ければ、当然部屋は寒くなってしまいます。

エアコンの方が暑い時には温度を下げるなどの微調整ができるので、「暑いのも寒いのもイヤ」という人には合っていると思います。

でも、「家にいながら海外旅行気分を味わいたい!」という方には、蓄熱暖房機がいいかもしれません(笑)

蓄熱暖房機のデメリット
③蓄熱量の調整が面倒

蓄熱暖房機は、翌日の気温に合わせて「熱を貯める量」を調整する必要があります。

昼間に蓄熱が足りなくなって、追い炊きすると、昼間の割高な電気を使うため、電気料金がすごく高くなってしまいます。

熱量が足りなくなるのを防ぐために、天気予報で翌日の気温をチェックして調整をするのですが、これが、なかなか面倒でして…(;^ω^)

とくに、気温差が激しい時期(冬の初めや終わり)は毎日の調節が必要になります。

翌日の調節をうっかり忘れて寝てしまい、夜中に「ハッ!!」と気づいて、起きだして調節したことが何度もあります^^;

蓄熱暖房機のデメリット
④寿命があるため修理費用がかかる

蓄熱式暖房機の寿命は、使用状況やメーカーによって異なりますが、一般的には10年から20年程度とされています。

蓄熱式暖房機の寿命を延ばすには、定期的な修理やメンテナンスが必要不可欠です。

しかし、深夜電力機器割引の中止や蓄熱暖房機メーカーの倒産があり、販売店も取り扱いを中止しているという状況です。

「蓄熱暖房機が壊れて修理しようとしたら、修理代が高額になってしまった…」というケースも多々あるようです。

「蓄熱暖房機は時代遅れ」と言われてしまうのは、このあたりに原因があるのでしょう。

蓄熱暖房機のデメリット
⑤撤去はメーカー等に依頼するため費用がかかる

蓄熱暖房機の重さは、300kgほどあるため、一度設置したら自力で動かす事はほぼ不可能

蓄熱暖房機について知識のある業者に依頼することになります。

メーカーや電気工事店に依頼して、撤去してもらうのが一般的なようです。

一度設置したら、簡単に移動や処分ができない、撤去費用がかかるのは、大きなデメリットですよね。

蓄熱暖房機のデメリット
⑥乾燥対策が必要

蓄熱暖房機は空気が乾燥しないと聞いたことがありますが、実際使ってみるとエアコンと同じくらい乾燥します!

加湿器は必須です!

他にも以下の方法で蓄熱機による乾燥を防げます。

・リビングに水槽を置いて熱帯魚などの魚を飼う
・大き目の観葉植物を置く
・洗濯物を部屋干しする
・バスタオルを濡らして朝晩干す

水槽を置いたり、観葉植物を置く方法は見た目にも良いのでおすすめです。

でも、魚や植物の世話が苦手な方は、洗濯物を干すだけでも十分効果はありますよ。

それでは今回の記事をまとめます。

蓄熱暖房機のデメリット
蓄熱暖房を使うのをやめた理由まとめ

今回は、蓄熱暖房機のデメリットについてご紹介しました。

① エアコンよりも毎月の電気代が高すぎる
② 朝がやたらと暑い
③ 前日の夜に蓄熱量を変更するのが面倒
④ 寿命があるため修理費用がかかる
⑤ 撤去はメーカー等に依頼するため費用がかかる
⑥ 乾燥対策が必要

蓄熱暖房機の導入を考えるなら、デメリットも踏まえて、ぜひ慎重に判断してくださいね!

蓄熱暖房機は使わなくなったら、ホントに大きくて邪魔なだけですよ( ;∀;)

 

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