7年前に新築を建てた、サイト管理人 いえままの家は、高気密高断熱で建てました。
高気密・高断熱の家は、家の中の温度が、年間を通して変わらないため夏は涼しく、冬は暖かく快適に生活できるといいます。
が、一方で、高気密住宅にはデメリットがあるともいわれています。
このブログ記事では、高気密高断熱住宅についてよく言われる、「メリット・デメリット」についていえままが実際に7年間住んでみてどうだったのか、を率直にお伝えしたいと思います。
あなたが後悔しない新築一戸建てを建てるために、参考になれば嬉しいです。
高気密・高断熱のメリット ① 省エネ
高気密、高断熱の家は、冷房や暖房が良く効きますので、光熱費を節約できるといいますが、これは、ホントです。
外が少し暑い日でも、家の中はひんやりとしているので、扇風機だけで、かなり快適なのです。
ひんぱんに玄関を開閉したり、窓を開け閉めしていると暑くなってきます。
暑くなってきたら、少し冷房をかけると冷えた空気が外に逃げないため、冷房効果が長く続きます。
部屋を閉め切った状態で、冷房を短時間かけて、あとは「スイッチオフ」で快適に過ごせます。
真夏、真冬はエアコンを入れっぱなしでも、電気代はそんなに変わらないですよ。
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
高気密高断熱の家 夏・冬はエアコンつけっぱなしで電気代が安くなる?
家の中が快適な温度なことで起こるデメリット、といいますか、困ることが一つあります。
それは、「洋服の選択ミスが増えた」ということ。
季節の変わり目の春先など、家の中と外の温度がかなり違います。
家の中は快適な温度なので、薄着で外に出てみたら、
「寒い!!」
いったん家に戻り、上着を1枚来てくる、ということがひんぱんに起こります^^;
外出前に、外の気温を確認しておけばすむ話なのですが、朝バタバタと家事をして、急いで外出する、という時には、貴重な時間をロスすることになります。
なので、高気密・高断熱の家を建てようと思っている方は、「外出する前に、外気温を確認」する必要があります^^
高気密・高断熱のメリット ② 防音効果が高い
高気密・高断熱の家は、防音効果が高い、というメリットもあります。
飛行機(特に自衛隊機)は、外にいると、耳をつんざくような音を立てて飛んでいます。
でも、家の中で窓を閉めてしまえば、ほとんど気になりません。
いえまま家と同じ時期に、「高気密・高断熱ではない家」を新築したご近所の方は、
「窓を閉めても、飛行機の音がうるさくてテレビの音が聞こえない」と言っていたので、高気密・高断熱で建てた、わが家の防音性は、本当に高いのでしょう。
また、「楽器を弾くのが趣味」という方にも、防音性の高い家はおすすめです。
いえまま家には、ピアノがありますが、窓を閉め切った状態でピアノを弾くと、外に音が漏れにくいです。
楽器を弾く方や、飛行機の騒音が気になる地域の方は、特に高気密・高断熱の防音性は、大きなメリットだと思います。
高気密・高断熱のメリット ③ 結露がおきにくい
高気密・高断熱の家は、「結露がおきにくい」といいます。
これも、本当です。
結露は、湿った温かい空気が急速に冷えたときに起きるもの。
高気密・高断熱のいえまま家は、24時間換気を行っていますので、外気との「湿度の差」が抑えられています。
一般的に、いちばん結露が起こりやすいのは「窓」ですよね。
わが家の場合、外気の温度が伝わりにくいように、ペアガラスのガラス厚を厚くし、樹脂製のサッシにしたことで、空気が冷える場所がなくなるため、結露が起こりにくいです。
結露がなくなると、カビが発生する可能性が低くなるため、健康的な生活が送れます。
窓ガラスが厚いことで、住んでみて感じるデメリットは、
「窓の開け閉めが重くなる」
「指をはさむと、飛び上がるほど痛い!」
(いえままは2度経験しました( ;∀;))
小さなお子さんがいるご家庭が、窓ガラスを厚くした場合は、お子さんが窓に指をはさまないように、特に気を付けてくださいね。
高気密・高断熱のデメリット ① 息苦しさを感じる
高気密・高断熱でよく言われるデメリットとして「息苦しさを感じる」というものがあります。
これはいえままも、新築した当初は感じていました。
高気密・高断熱の家は、基本的には窓を開けずに、換気扇だけで空気を循環させます。
「密閉された空間」という感じが、どうも苦手でした。
閉所恐怖症の人は、とくに息苦しさを感じるみたいです。(いえままも閉所恐怖症です)
窓を開けて換気しても、まったく問題ないので「ちょっと息苦しいかな」と感じたら、窓を開けていました。
でも、何年か住むうちに、気密性の高さにも慣れました。
高気密・高断熱の家で息苦しさを感じた時は、「窓を開けて換気する」ことをおすすめします。
いえままの場合は、数年住み続けて慣れましたが、極度の閉所恐怖症という方には、高気密・高断熱の家はつらいかもしれません。
高気密・高断熱のデメリット ② シックハウス症候群の恐れ
以前は、高気密・高断熱の家はシックハウス症候群になりやすいと言われていたそうです。
しかしその対策として、現在では、24時間換気システムと、シックハウスの原因である「ホルムアルデヒド」などが発生しにくい建材の使用が義務付けられ、シックハウス症候群で悩む事例は少なくなったといいます。
いえまま家も、シックハウス症候群とは無縁の暮らしです。
「自然素材を使った家」にすることで、シックハウス症候群になる危険性を、下げることができるといいます。
いえまま家では、無垢床と珪藻土の壁を取り入れていますが、無垢材と珪藻土には、空気をきれいにしたり、湿気をコントロールする力があります。
また、珪藻土は空気中の「揮発性有害物質」を吸着、脱臭する効果もあるので、高気密・高断熱の家にはとてもおススメです。
無垢床と珪藻土については、次の記事にくわしく書いてありますので、ぜひ参考にしてください。
無垢床の家で7年間暮らして感じた メリット3つとデメリット3つとは?
珪藻土の壁の新築一戸建てで暮らした感想まとめ デメリットはあるの?
高気密・高断熱のメリットとデメリット まとめ
今回は、「高気密・高断熱の家で暮らしてみて感じるメリット・デメリット」についてご紹介しました。
メリット
① 冷暖房の効果が高いため、電気代が安い
② 防音効果が高いので、楽器演奏する人や、小さな子供がいる家庭にピッタリ
③ 結露がおきにくいため、カビとは無縁の暮らしができる
デメリット
① 密閉されたような息苦しさを感じる
② 換気しないと、シックハウス症候群の恐れがある
高気密、高断熱の家に暮らしてみた感想をまとめると、いえまま家の場合、メリットの方がデメリットよりも大きかったと思います。
部屋の温度が、いつも心地よい状態に保てていますし、大きな音を立てても、近所迷惑を気にしなくてすむので「毎日が快適」というのが、7年間暮らしてみた感想です。
これから家づくりを検討されている方は、ぜひ、高気密・高断熱で建てることも検討してみてください。