住宅展示場とは、実際に建てられた家を見学しながら、疑問に思ったことを、その場でハウスメーカーの営業マンに質問できる場所です。
住宅展示場にいる営業マンは「家づくりのプロ」ですので、住宅営業に聞けば、家づくりに必要なほとんどの知識が得られると言っても過言ではありません。
その知識、家づくりに利用させてもらいましょう^^!
この記事では、家を建てる前に10社のモデルルーム見学をしたサイト管理人が、モデルハウス見学の時に聞くこと、住宅展示場で見るべきポイント、見学の時に持っていくものチェックリストをお伝えします。
また、「住宅展示場は見るだけ!アンケートを書くのは面倒…」という方に、アンケート用紙を書きたくない時の伝え方のコツもご紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。
住宅展示場で聞くこと1.アフターサービスの内容・期間
アフターサービスとは、新築住宅が完成した後に、建物に不具合が出た不具合を直してもらえるサービスのことです。
家に住みはじめた後に「クロス(壁紙)がはがれてきた」「床鳴りがする」などの問題が起こった時に、アフターサービスがあると安心です。
建物の構造にかかわる部分(基礎、土台、梁)については、法律で10年間の保証が義務付けられています。
それ以外の部分は、住宅メーカーによって、補償内容や補償の期間が違いますので、住宅展示場を見学する際には、必ず確認するようにしましょう。
住宅展示場で聞くこと2.標準仕様の設備かどうか
住宅展示場のモデルハウスは、訪れた人に「こんな家に住みたい💛」とあこがれを持ってもらうように、豪華に建てられているケースがほとんど。
「オプションでプラス料金を支払えば、ここまで豪華にできるんですよ!」と展示されているのが「ザ・モデルハウス」なのです。
サイト管理人、いえままが、とあるモデルハウスを見学したときのこと。
キッチンの水道が「手をかざせば水が出てくる」ことにびっくりしたことがありました。
「こんな設備があるなんて、このメーカーいいかも!」と心が傾きかけましたが、営業さんに確認してみたら標準仕様ではなくオプションでした^^;
しかも、この水道にするなら、プラス数十万円かかるとのこと(゚д゚)!
そんな豪華なキッチンの水道は要らない!と即却下しました^^
キッチンやバスルーム内の、きらびやかな設備は、標準仕様であるケースは少ないです。
「いいな!」と思う設備があったら、「この設備は標準ですか?オプションですか?」と聞いてみましょう。
そして、自分たちの予算に合わせて「この設備はぜったいに取り入れたい」「ここはランクを下げて安い設備でよい」などと、取捨選択をしていくことで、満足度の高い家が建てられますよ。
ちなみに、いえまま家の場合、来客を通すことが多い1Fは、グレードの高い設備にして、2Fはランクを下げる、という工夫をして建てました。
その記事はこちら。
知って得する!新築一戸建ての費用を削るためのポイント3つとは?
住宅展示場で聞くこと3.住宅性能表示制度のランクを確認
家はパッと見ただけでは、「しっかりした造りの建物かどうか」は分かりませんよね。
目に見える数値として、住宅の性能を判断できるのが「住宅性能表示制度」です。
地震や火災への強さや、劣化しにくい建物かどうかを、点数をつけて判断する、いわば「家の通信簿」のようなもの。
モデルハウスを見学した時には、そのメーカーの「住宅性能表示制度」のランクがどのくらいなのか、担当の営業マンに確認しておきましょう。
その時に大切なのが、標準仕様で建てた場合の「住宅性能表示制度」を確認することです。
なぜなら、オプションで追加料金を払えば「住宅性能表示制度」を上げることができるからです。
「標準仕様で建てた場合、住宅性能表示制度のランクはいくつになりますか?」と質問してみましょう。
ちなみに、この「住宅性能表示制度」家を建てるときにも、利用するかどうかを決めます。
数10万~20万円ほどの費用がかかるため、この制度を利用する少ないようです。
ですが、住宅ローンや地震保険の費用が優遇されるというメリットもあり、性能評価にかかる費用以上に、コストを下げられる可能性もあります。
これから家を建てるなら、ぜひ検討してみてください。
住宅性能表示制度で、評価される性能(10項目)をご紹介します。
「住宅性能表示制度」の評価項目
(1)構造の安定
地震によって、建物が倒壊しにいかどうか評価される。
強風や大雪に対しての強さの評価もあり。
(2)火災時の安全
火災のときに、燃え広がりにくいかどうかや、
避難のしやすさ、延焼のしにくさなどが評価される。
(3)劣化の軽減
年数が経っても、家の基礎(土台、柱)が
傷まないような対策が取られているかが評価される。
(4)維持管理・更新への配慮
水道管やガス管、排水管といった配管類の点検や
清掃のしやすさ、補修のしやすさなどが評価される。
(5)省エネへの対策
冷暖房を効率よく行うために、壁や窓などの断熱が
どの程度されているかが評価される。
また、省エネ設備(暖冷房、換気、給湯、照明)や
創エネ設備(太陽光発電など)についても評価される。
(6)シックハウス対策
住宅建材に使用する「接着剤」がシックハウスの
原因となるため、接着剤の使用状況を評価。
また、適切な換気取られているか、換気設備についても評価される。
(7)窓の面積
窓の大きさで、光環境や視界の良さが評価される。
(8)遮音対策
共同住宅の場合に主に評価されるポイントで、
上の階から下の階への音、隣家への音の
伝わりにくさが評価される。
(9)高齢者等への配慮
高齢者や障害者が暮らしやすいように、段差をなくしたり
階段の勾配をゆるくするなどの配慮が取られているかが
評価される。
(10)防犯
ドアや窓に、防犯上有効な建物部品や、雨戸などが
設置されているか、侵入防止対策が評価される。
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住宅展示場で聞くこと4.資金計画の相談
見学したモデルハウスが気に入ったら、住宅ローンの資金繰りの相談をしてみましょう。
優れた営業マンなら、住宅ローンに関する知識も豊富です。
どのくらい金額の住宅ローンが組めそうかが分かれば、家にかけられる総費用もはっきりします。
ぜひ相談してみましょう。
資金を相談するときに、よく営業マンに聞かれることは、次の項目です。
(2)土地所有の有無
(3) 頭金として出せる金額
(4)生活費として毎月支出している金額
(5)現在かかえているローンの金額住宅展示場を見学に行く前に、収入や支出をメモしておきましょう。
金額が分かるように、源泉徴収票を持って行ったり、事前にメモをしておくと良いでしょう。
住宅ローンについての記事はこちら
新築で【300万円得する】住宅ローンの金利を下げる「ある方法」とは?
みんなの住宅ローン 月々の平均返済額と生活が苦しくないローンの金額は?
住宅展示場で聞くこと5.動線の良さをチェック
水まわりの動線、玄関から居室への動線など、実際の生活を想像しながらモデルハウス内を見学します。
歩き回るだけではなく、ソファや椅子があれば、ぜひ座ってみてください。
そして、ソファに座りながら家全体を見回してみましょう。
「玄関から入ってきてリビングに行くまでに、荷物を置くスペースがあるといいな」
「リビングに物がいっぱいあるから、このモデルルームみたいに大きな収納が欲しい」
などなど、新居での自分たちの生活を想像しながら、間取りをじっくり考えるのは、モデルルームにいる時が良いチャンスです。
良いアイデアが浮かんだら、メモすることもお忘れなく。
間取りについては、こちらの記事も参考にしてくださいね。
【新築間取りの成功例】わが家のお気に入りポイント3つをご紹介!!
【新築の間取りで失敗したくない人必見】我が家の「赤っ恥」公開します
住宅展示場の見学で持っていくものチェックリスト!
モデルハウスを見学する時には、家の中を一通り見てから、営業さんの話を聞きます。
所要時間は、およそ2時間ほど。
たった2時間のうちに、家づくりについての興味深い話が、山ほど聞くことができます。
ですが、初めて聞く「家の話」を、脳みそフル回転で聞くのはすごーーーーく疲れます^^;
せっかく時間と体力を使うのですから、1件のモデルハウス見学も、無駄にしたくないですよね。
住宅展示場の見学を無駄にしないための、必須アイテムをご紹介します。
●デジタルカメラ…… 気に入った間取りなどの記録を写真に残す。
●メジャー…… 気に入った設備や、間取りのサイズを測定する。
●資料を入れる大きい袋……カタログやお土産などをたくさんもらうので、用意しておくと便利です。
見るだけならアンケート用紙は書かなくてOK!
住宅展示場を見学した際に、営業さんから必ず記入を促されるのが「アンケート用紙」です。
記入すれば、間違いなく営業の電話が入ります。
もし見学して「このメーカーで建てることはないな」と思ったら、アンケートに記入する必要はありません。
「見るだけなので、アンケートには記入したくありません」と断りましょう。
それでも記入を要求された時には、「親が工務店をやってて、そこで建てるつもりです。今日は見学だけです。」と言えば、しつこく営業されることはありません。
でも、「この営業さんは信頼できるな」とか「この住宅メーカー、いいかも!」と思ったら、アンケート用紙に記入しておいた方がいいですよ。
●構造見学会(住宅メーカーの基礎が見られる)
●完成披露会(完成したばかりの家が見られる)
などのお知らせがもらえます。
構造見学会に参加すると、家についての知識が深められるので、チャンスがあればぜひ参加してみましょう。
それでは今回の記事をまとめますね。
住宅展示場の見学で聞くこと まとめ
今回は、住宅展示場で営業マンに聞くことをご紹介しました。
● アフターサービスの内容と期間は、住宅メーカーによって違うので、確認すること
● モデルハウス内の設備は、オプションのケースが多い。
気に入った設備があれば、オプションかどうかを確認する。
● 標準仕様で建てた場合の「住宅性能表示制度」のランクを確認する
● 資金計画の相談をしてみよう
● ソファに座って、じっくりと「動線」チェック
何か所もモデルルームを見学するのは、時間と労力がすごくかかります。
次に効率的に必要なハウスメーカーの情報を集める方法をご紹介します。
住宅展示場に行く前にハウスメーカーの情報を集めるコツ
先ほども書きましたが、住宅メーカーに足を運んで、営業マンの話を聞くのはすごく疲れます。
いえままの場合、1日に最多で4件のモデルハウスを見学したことがあります。
その日は、家に帰ってきてから疲れが出てしまい、営業マンに聞いた話をまとめたり、夫婦で話し合ったりすることができませんでした。
住宅展示場に行く前に、インターネットでハウスメーカーに資料請求をして、工法や金額の見合うハウスメーカーの候補を数社にしぼっておくのが、一番疲れないやり方です。
わが家で使ったのが、「タウンライフ」のサービスですが、これがほんとに優れモノなのです。
自宅にいながら、複数の住宅メーカーをの間取りプランを取り寄せられるので、家づくりを考えているならまず利用したいサービスと言えます。
建てるハウスメーカーが決まっていない人しか使えないサービスですが、利用料金は無料です。
タウンライフについて詳しくは下記リンクからご確認ください。