住宅ローンの返済負担率はどのくらいまでならセーフ?負担率を下げる方法とは?

住宅ローンを借りるときに、金額の目安となる返済負担率についてご存知でしょうか?

新築一戸建てを建てたいと思って、モデルルームを見て回ると、「理想の家を建てたい」という気持ちが大きくなりますよね。

「銀行の融資限度額いっぱいまで借りて、いい家を建てよう!」なんて、思っていませんか?

ちょっと待ってください!

銀行が貸してくれる額は、無理なく返済できる額ではありません。

今回は「返済負担率はどのくらまでにすべき」なのか、お伝えしたいと思います。

無理のない返済負担率はどのくらい?

返済負担率とは、年収に対する年間返済額の割合のことです。

「年間返済額÷年収×100」 で計算することができます。

7年前に家を建てた、いえまま家の住宅ローンを例にあげてみますね。

いえまま家の返済負担率は?

夫の当時の年収が500万円、月々の返済額は約9万円
1年間の返済額は、108万円です。

返済負担率は、108万円(年間返済額)÷500万円(年収)×100=21.6%

返済負担率は21.6%となります。

住宅ローンの審査基準は、35%以内といわれていますので、わが家の返済負担率は、無理がないといえます。

住宅ローンの審査基準は、返済負担率だけではありません。

審査内容については、こちらの記事を参考にして下さいね。
住宅ローンの申し込みっていつすればいいの?審査される内容とは?

返済負担率が低い方が、審査に受かりやすいと分かりました。
では、返済負担率を下げる方法はあるのでしょうか?

次の項を見てみましょう。

返済負担率を下げる方法とは?

返済負担率を下げるには、次の2つの方法があります。

(1)頭金を増やす

当然ですが、頭金を増やせば、住宅ローンの借入額が少なくなるため、返済負担率を下げることができます。

でも、頭金を増やしたいために、貯金を全てつぎ込むのは危険です。

なぜかというと、働き手が急病になって、働けなくなったり、不景気の時代ですから、リストラされる可能性もあるからです。

わが家の場合、月給の3か月分を手元に残して住宅ローンを組みました。

住宅ローンの支払いができなくなって、せっかく建てた「こだわりの新築一戸建て」を奪われるのは絶対にイヤですよね。

不測の事態に備えて、手元に少しお金を残しておく必要があります。

頭金を増やす方法として、親にお金を借りるというのも一つの手です。

でも、借りるときには、親子間のトラブルを防ぐため、「借用書」を必ず作成するようにしましょう。

頭金を親から借りるときの注意点については、こちらの記事をどうぞ
家の頭金 親に借りる?もらう?気を付けるべきポイントとは?

 

(2)収入を増やす

配偶者にも収入がある場合、次の2つの方法で、返済負担率を下げることができます。

● 収入を合算する

夫婦の収入を合算して、住宅ローンを契約します。

この場合、住宅ローン契約者が「債務者」となり、配偶者が「連帯保証人」となります。

● ペアローン

返済する金額を、夫婦2人で分けて、別々で住宅ローンを契約します。

この場合、夫婦2人ともがそれぞれの契約の「債務者」となり、お互いの契約の「連帯保証人」となります。

ただ、注意すべき点は、契約時にかかる諸費用(手数料、登記費用など)が2倍になるということ。

住宅ローンの諸費用には、100万円以上かかるといわれています。

ペアローンにした場合、諸費用は200万以上になります。

 

返済負担率を下げる、2つの方法をご紹介しましたが、せっかく返済負担率を下げ、35%未満にしたのに住宅ローンの審査に「落ちた」というケースもあります。

住宅ローンの審査基準以下にしても「落ちた」のは一体なぜなのでしょうか?
次の章をご覧ください。

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返済負担率35%未満なのに「審査に落ちた」理由は?

「返済負担率は35%以内だったのに、住宅ローン審査を落とされた」
その原因として最も多いのが、住宅ローン以外に組んでいるローンです。

たとえば、車を買うためにローンを組んだりしてませんか?

もし車のローン返済が、1年間で30万円だった場合、住宅ローンの年間返済額に30万円をプラスして、返済負担率を35%以内におさめる必要があります。

これから住宅ローンを組む予定の方は、審査を受ける前に、その他のローンをできるだけ返済しておきましょう。

 

それでは、今回の記事をおさらいしましょう。

無理のない住宅ローン借入額とは

住宅ローンの返済負担率はどのくらいがセーフ? まとめ

① 返済負担率は「年間返済額÷年収×100」で計算できる。

② 住宅ローン審査では、返済負担率35%以内で通過できるが、20%くらいに抑えれば、無理のない返済が可能

③ 返済負担率を減らすコツは、頭金と収入を増やす。

④ 返済負担率は、住宅ローン以外の負債も含めて計算する。

 

住宅ローンの返済は、何十年も続きます。
その間には、病気になって仕事を休んだり、不測の事態で、多額のお金が必要になることも。

せっかく建てたマイホームを手放すことにならないよう、無理のない返済計画を立てましょう。

なお、住宅ローンを組んだら、税金が戻ってくる制度があります。
詳しくはこちらの記事をどうぞ!

住宅ローン減税が延長!決定はいつ?わかりやすく住宅ローン減税を解説!

 

 

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