温かみがあって高級感もある、無垢フローリング。
新築を建てようと考えている方で、無垢材にあこがれている方も多いのではないでしょうか?
しかし無垢の床材はメリットが多い反面、メンテナンスの大変さなど、デメリットもあるのも事実です。
サイト管理人 いえまま家は、パイン(松)の無垢フローリングを採用しました。
今回は、無垢フローリングで7年間暮らして感じた、具体的なデメリットとメリットをお話したいと思います。
無垢フローリングのデメリット ①
季節によって木が伸縮する
湿気の多い夏の時期は、木が湿気を吸い込んで膨張するため、木と木の間のすき間がなくなり、冬の乾燥する季節は木が縮むので、すき間が広がります。
無垢床は、木と木のすき間にゴミが入りやすいというデメリットがあります。
つまったごみは、つまようじで取り除きます。
実はこの、すき間につまったごみを取るのが、けっこう楽しいんです。
いえままがつまようじで掃除していると、子供たちもやりたがって、つまようじの奪い合いになり、「いっぱいゴミ取れたー!」って喜んでます。
変な話、耳そうじしていっぱいゴミが取れた時の嬉しさに似てるかな(笑)
わが家のちょっとした「冬のお楽しみ」となっています。
デメリットを書こうと思ったのですが、これじゃメリットみたいですね^^;
木の伸縮は、デメリットではあるけれども、お掃除は楽しめるかも?ということです^^
無垢フローリングのデメリット ②
水ぶきできない?
無垢材は水分に弱いので、普段のお手入れは掃除機やほうき+からぶきが基本になります。
汚れが付いた時だけ、少し水分を含ませたぞうきんでふいてからぶきしています。
でも、ちょっと水拭きしたときのぞうきんを見ると、かなり黒く汚れがついています。
わが家では天気のいい日を選んで、床を全体的に水拭きした後、からぶきしています。
水ぶきしても、よく乾かせばいいのかな、という考えです^^
今のところ、床が反ったり割れたりするトラブルもないので、あながち間違っていないのかなと思っています。
無垢フローリングのデメリット ③
定期メンテナンスが必要?
いえまま家の無垢フローリングは、表面を浸透性のオイルで仕上げています。
新築した際に、工務店さんに「2年に一度、浸透性オイルを塗ってください」と言われました。
が、一度も塗ったことがなく、7年たちました^^;
そろそろやらなきゃなーと思いつつ、あっという間に時間って過ぎ去るものです…
でも、メンテナンスしていない割には、トラブルもなくいい感じの飴色になってくれています。
施工してくれた、工務店さんの腕が良かったのか、いえままの掃除の仕方が良かったのか?は分かりません^^;
今年こそ、メンテナンスをやります!(と宣言しておきます!)
「メンテナンスが大変そうだから、無垢材はやめようかな」と思っている方、わが家のような例もありますので、そんなに心配しなくても大丈夫かもしれません。
※その後、2018年末に無垢フローリングのメンテナンスを
行いました。くわしくはこちらをどうぞ!
無垢フローリングの大掃除【画像あり】7年ぶりにメンテナンスしました!
無垢フローリングのメリット ①
床が暖かく肌触りがよい
初めて無垢材と出会ったのは、工務店での打ち合わせのときでした。
ローコスト住宅を建てるつもりだった私たちは、自然素材住宅のことには、あまり関心がありませんでした。
でも、床材の決定をするために、合板と無垢材を交互に試しに触らせてもらって、驚きました。
まず、最初に合板を触ってみると、ヒヤッとします。
無垢材に触ると「温もり」が感じられるのです。
そして、肌に馴染むというか、さわり心地が良いのです。
無垢材と合板の違いの大きさにビックリして「無垢フローリングの心地よい温かさ」の理由を、工務店の担当者に聞いたのですが
木には、水が通るクダが通っていて、乾燥させると、そのクダの部分が、空気穴になるそうです。
さわって温かいと感じるのは、手で触れた時に自分の熱が返ってきているということなのだそう。
実際に、無垢フローリングの上を素足で歩いてみても、合板の床とは違って、「ヒヤッ」とした冷たさは感じません。
いえまま家では、夫と子どもたちは、冬場でも素足で過ごしてます。
(超冷え性のいえままだけは、靴下をはいてます^^)
無垢フローリングのメリット ②
調湿作用
無垢床のもう一つのメリットとして、「調湿作用」があげられます。
調湿作用とは、室内の湿度が高ければ湿気を吸い、乾燥して湿度が低くなれば湿気を吐き出すことをいいます。
木には小さな空気穴がたくさんあり、 常に呼吸しているそうです。
湿気の多い日には水分を吸収し、 乾燥している日は水分を放出して湿度を一定に保ってくれます。
いえまま家では、床は無垢フローリング、壁は珪藻土と羽目板を採用しています。
珪藻土にも、調質効果がありますので、湿度をコントロールする力は、W(ダブル)です!
珪藻土についての記事はこちらをどうぞ
珪藻土の壁の新築一戸建てで暮らした感想まとめ デメリットはあるの?
いえままが以前住んでいたアパートでは、冬の窓には、必ず「結露」が付いていました。
結露をほっておくと、カビになるので、毎朝ふき取るのが、冬の日課でした。
新築して7年たちましたが、まだ結露を見てません!
冬の日課だった「結露ふき」がなくなった上、カビ発生の心配をしなくてすむのも、無垢床の大きなメリットだと思います。
無垢フローリングのメリット ③
傷がついても復活する!
無垢材の面白いメリットとして、傷ついても、浅い傷なら復活するという点があります。
やり方は簡単です。
② タオルを置く
③ 上からアイロンで抑える
木には再生能力があり、多少の傷なら直すことができるそうです。
いえまま家では、パインの無垢材を採用しているのですが、やわらかい木材なので、ちょっと固い物を落とすと、すぐに凹みます。
新築して引っ越してきたころは、ちょっとした凹みができたら、復活作業を行っていました。
住んでから7年たちますが、今となっては、凹みが全く気にならなくなりました。
ちょっとした凹みなら、何もしなくても、木の再生能力が働いて、いつのまにか直っているんです。
「木のパワー」恐るべしです!
直っていない凹みもあります。
上の写真、赤い丸のところに凹みがあるの、分かりますか?
7年が経ち、だんだん飴色になってきた無垢フローリングの傷は「わが家の歴史」なので、傷も味わいのうちかなと思ってます。
無垢フローリングのメリット、デメリット まとめ
今回は、無垢材の床に暮らしてみて感じた、メリットとデメリットをご紹介しました。
デメリット
① 季節によって木が伸縮して、ゴミが入りやすい
② 水ぶきには注意が必要
③ 定期メンテナンスが必要
メリット
① 1年を通して床に暖かみがあり、肌触りがよい
② 部屋の湿度を調整する効果がある
③ 無垢床は、傷がついても再生する
実際に暮らしてみた感想をストレートに言うと、無垢フローリング、すごくいいですよ。
たとえて言うなら、木々の生い茂る森の中にいて、スッと心が落ち着くような感じ。
それが家にいる間、ずっと続くと考えてみてください^^
デメリットも多々ありますが、無垢床での暮らしはメリットの方がはるかに大きいです。
でも、神経が細やかで、「ちょっとした床の傷でも気になりそう」という方には、向かないかもしれないです。
一年を通して気持ちよく過ごせる、無垢フローリングの導入をぜひ検討してみてくださいね!