注文住宅を建てると、固定資産税が課税されます。
これから家を建てようと考えているなら、「実際どのくらいの費用がかかるのか」気になりますよね。
一般に、注文住宅を建てた場合にかかる固定資産は、1年間で10~12万円と言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか?
この記事では、2011年に注文住宅を建てたサイト管理人宅の「9年間の固定資産税額」を公開します。
また、固定資産税を節税して安くする方法についてもお伝えしますので、これから注文住宅を建てようと考えている方はぜひ参考にしてください。
注文住宅の9年間の固定資産税額は約100万円!
ではさっそく、実際に支払った固定資産税を見てみましょう。
固定資産税は家を建てた翌年から支払いが開始されますので、2011年に家を建てたわが家の場合は、2012年から支払っています。
わが家の9年間の固定資産税額は以下の通りです。
年度 | 固定資産税・都市計画税 |
---|---|
2012年度 | 88,600円 |
2013年度 | 88,600円 |
2014年度 | 89,100円 |
2015年度 | 124,300円 |
2016年度 | 124,300円 |
2017年度 | 124,300円 |
2018年度 | 118,800円 |
2019年度 | 118,800円 |
2020年度 | 118,800円 |
9年間の固定資産税 合計 | 995,600円 |
※わが家のスペック|土地126㎡・家屋98.75㎡
9年間で支払った固定資産税は、およそ100万円です。
必要経費といえども、かなり大きな金額です^^;
固定資産税を少しでも安くする方法があるのなら、ぜひ実践したいですよね。
そこで次章から「注文住宅を建てる前」と「建てた後」にできる固定資産税の節約方法について調べた結果をご紹介します!
【注文住宅を建てる前】固定資産税を安くする方法
これから注文住宅を建てるのであれば、固定資産の減税措置について確認しておいてください。
長期優良住宅に係る特例措置
長期優良住宅の認定を受けられる新築住宅を建設した場合に、固定資産税を5年の間1/2に減額するというものです。
耐震性、耐久性、可変性等に優れ、適切な維持保全が確保される認定長期優良住宅の普及のため、一定の認定長期優良住宅の新築又は取得を行った場合、所得税、登録免許税、不動産取得税、固定資産税が軽減される。
引用:国土交通省|認定長期優良住宅に関する特例措置
ちなみに、前章でご紹介したわが家の固定資産税を見ると、最初の3年間だけ金額が安くなっています。
これは、新築住宅を建てると減額される「減税措置」のおかげです。
もし長期優良住宅を建てた場合、固定資産税は5年間に渡り半額で済むわけです。
この制度は、令和4年3月31日まで延長されていますので、今から注文住宅を建てる方でも間に合いますよ。
既存住宅の耐震・省エネ等のリフォームにかかる特例措置
既存の住宅に対して、以下の工事をした場合には、翌年度の固定資産税額が一定割合減額されます。
これから家をリフォームしようと考えている方は、ぜひチェックしておきましょう。
工事内容 | 固定資産税の減税割合 |
---|---|
耐震改修 | 課税額の1/2 |
バリアフリー改修 | 課税額の1/3 |
省エネ改修 | 課税額の1/3 |
長期優良住宅化リフォーム | 課税額の2/3 |
この制度も、令和4年3月31日まで延長されていますので、これからリフォームをする人でも十分間に合います。
なお、二世帯住宅にリフォームしようと考えている方は、「二世帯住宅を安く建てるコツ」について以下の記事にまとめていますので、ぜひ参考にして下さい。
二世帯住宅を安く建てる方法はあるの?実践したい4つのコツとは?!
【注文住宅を建てた後】固定資産税を安くする方法
この章では、注文住宅を建てた後の人向けの固定資産税を安くする方法をご紹介します。
固定資産税額に間違いがないかをチェック
日本経済新聞の記事によると、全国の市町村で固定資産税を徴収しすぎるミスが相次いでいるといいます。
固定資産税の支払通知書が届いた時には、自宅の土地や建物の面積が正しく記載されているか確認してみましょう。
特に、昔から所有する土地の場合は、登記簿と実際の面積が違うケースが多いようです。
間違いがあっても、自分から申し出をしない限り、税額が訂正されることはありません。
もし誤りを見つけた場合は、管轄の税務署に申し出をすれば節税できます。
固定資産税の還付は、5年前まで遡って請求することが可能なので、ぜひ一度間違いがないかどうか確かめてみて下さい。
使用していない土地の固定資産を非課税にする
私有地であっても、公園や私道であれば固定資産税が非課税となります。
もし広い土地を持っていて、使っていない場所があるのなら、私道や公園として一般開放すれば固定資産税が節税できます。
私道の定義は各自治体により異なりますが、一般には以下のような条件が満たされると私道として認められます。
- 幅が1.8m以上
- ほかの公道に通じており、不特定多数の人間が通行する
私道を作ったら、その面積分の固定資産税は非課税となります。
ただし、自己申告しないと減税になりませんので、私道や公園を作った場合は各自治体へ届け出が必要です。
注文住宅の固定資産税を安くするコツ まとめ
注文住宅を建てた場合にかかる固定資産の平均額は、1年間に10~12万円ほど。
わが家の場合、年平均で約11万円の固定資産税を支払っています。
9年間で支払った固定資産税の総額は約100万円です。
固定資産税を安くするには、以下の方法がおすすめです。
(1)長期優良住宅や既存住宅のリフォームをした場合、固定資産税の特例措置が受けられる
(2)固定資産税額は間違いがあるケースも多いので、固定資産税の支払通知書が来たら、土地の大きさなどに間違いがないかをチェック
(3)使用していない土地は、私道や公園にすれば固定資産税が非課税になり節税できる
家を建てると毎年かかる費用が「固定資産税」です。
特例措置などを利用して、費用を少しでも安く抑えましょう。