ここ数年で、二世帯住宅を建てる人が増えてきましたね。
●家の建設費用が分担できる
●子育てを手伝ってもらえる
●親の介護がしやすい
など、メリットの多い二世帯住宅ですが、トラブルの話も、ちらほら聞きます。
今回は、いえままの友人で、二世帯住宅に暮らすA子さんに「二世帯住宅づくりで成功するためのポイント」について話を聞いてきました。
「二世帯住宅を建てたいけど、トラブルが不安」とお考えの方、ぜひ参考にして下さい。
二世帯住宅に住んでみた感想は?
●30代のワーキングママ
●夫の親と2世帯住宅で暮らしている
●親世帯が1階、子世帯が2階に居住する
●完全独立型の2世帯住宅なので、玄関から水回り、居住スペースもすべて別々。
A子さんたち二世帯住宅の間取り
私はフルタイムで働いているから、義母には本当にお世話になってて、すごく助かっているよ。
子どもが病気になったときには義母が預かってくれるし。
お礼がわりに、お義母さんの好きなケーキを買っていって、一緒にお茶したりしているよ。
A子さんの二世帯住宅は、すごくうまくいっているようです。
二世帯住宅にありがちなトラブルはないのか、聞いてみました。
二世帯住宅成功のポイント
(1)親世帯から子世帯への「干渉」
2世帯住宅のトラブルで、よくあるのが、親世帯から子世帯への「干渉」の問題。
親世帯としては「アドバイス」のつもりの一言が、子世帯には「干渉」と感じてしまい、トラブルになることもあるそうです。
2世帯住宅の親と子がうまく付き合うには、どうしたらいいのでしょうか?
「さいきん帰りが遅いけど、もっと早く帰れないの?」って毎日のように言わちゃって。。。
子育てのことで「口出し」されることがあって。。。
義母としては、いろいろ心配で言わずにはいられないみたい。
でも「干渉しすぎじゃない?」と思ったときには、
夫からやんわりと注意してもらってる。
それに、義父も「息子夫婦にあんまり口出しするな」って義母を止めてくれてるらしいんだよね。
お互いに干渉しすぎないことが、二世帯住宅がうまくいく秘訣なのかもね。
A子さんたちの場合、
夫やお義父さんの理解もあって、お互いにいい関係が保てているようですね。
二世帯住宅成功のポイント
(2)生活音が気になる
親の世帯は早起きだけど、子の世帯は、仕事の帰りが遅かったりして、生活時間の違いが問題になることも。
実際どんな感じなのでしょう?
子どもが走り回る音や、シャワーの音が下に響くのが心配だったから、
防音対策を2つ取ったのよ。
生活音が下の階に響かないと聞いて採用したの。
二重床とは?
床材を張る前に、合板を貼ってから床材を張る方法。
ALC 造( 軽量コンクリートのパネルを使った工法 )に近い遮音性になる。
リビングや子供部屋だけなど、音が気になる部分だけに取り入れることも可能。
居住3年目だけど「排水音が気になる」って言われたことはないよ。
「二重床」と「配管音の防音」が生活音を立てないためのポイントのようです。
二世帯住宅成功のポイント
(3)光熱費の「費用負担」に納得いかない
2世帯住宅では、光熱費の支払いなどを、合同で行うことになります。
「親世帯は、昼間も家にいるから光熱費をたくさん使うのに、電気料金が子世帯と折半なのは納得できない」など、費用負担でトラブルになることも少なくないそうです。
各世帯ごとに、メーターを付けて別々で料金を支払っているの。
だけど、費用がかかるんじゃない?
世帯ごとにメーターを設置することが可能。
ただし、メーターを取り付ける際には、「分電盤」を設置する必要があり、約10万円かかる。
また、基本料金も2世帯分支払う必要がある。●ガス料金
世帯別での契約が可能。
2世帯分の配管を引くことになるため、数十万円のコストがかかる。
電気代と同様に、基本料金がそれぞれにかかる。●水道料金
キッチン、浴室などの水回りが世帯ごとに別になっていれば、世帯ごとの戸別契約が可能。
ただし水道は、道路から家まで水道管を引き込む工事が必要。
引き込む長さ・管の太さにより費用は変わるが、1本あたりで数十万~100万円以上かかることも。
基本料金も世帯ごとにかかる。
初期費用を抑えるには「子メーター」を設置する方法も!
各世帯にメーターを付けるには、初期費用が数十万以上かかります。
費用を抑えるためには、電気・ガス・水道ともに「子メーター」を設置する方法もあります。
メーターは1つなので、請求はまとめて来ます。
子メーターで各家庭の使用量を計測し、その割合に応じて料金を分担します。
それぞれの家庭に合わせて、やりやすい方法を選択しましょう。
費用負担については、A子さんのケースのように、事前に十分な話し合いをしておくことがトラブルを防ぐために、大切なことなんですね。
二世帯住宅を安く建てるコツについては、こちらの記事を参考にして下さい!
二世帯住宅を安く建てる方法はあるの?実践したい4つのコツとは?!
では、今回の記事をまとめますね。
二世帯住宅成功のための3つのポイント まとめ
今回は「二世帯住宅」に住む、子世帯のA子さんにリアルな感想を聞いてみましたが、いかがだったでしょうか?
(1)親世帯からの干渉
気にしないのが一番!
気になるときには、夫や他の家族からやんわり注意してもらう
(2)生活音
生活音が気にならないように、「二重床」や「配管音の防音」がおすすめ
(3)光熱費の分担
光熱費の分担でもめたくない場合は、世帯それぞれに「メーター」を付けることも可能だが初期費用がかかる。
「子メーター」で使用料を確認して使った分を支払うという方法なら、費用を安く抑えることが可能
最後に、二世帯に住むA子さんに、うまくいくコツを聞いてみました。
付かず離れず、お互いにうまくコミュニケーションを取りながら、生活をするのが、二世帯がうまくいく秘訣のようですね。
二世帯住宅で快適に暮らすには、住宅メーカー選びも重要です。
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