新築一戸建てをこれから建てようと思っている方で、ZEH(ゼッチ)について興味がある人も多いと思います。
「ゼッチ住宅って、具体的にどういうメリットがあるの?」
「ゼッチで建てるデメリットが知りたい」
と思われていませんか?
今回は、新築一戸建てをゼッチで建てるメリット・デメリットをできるだけ分かりやすくご説明します。
ゼッチの新築一戸建てにするメリット
メリット1 光熱費がかからなくなる
ZEHにすると、太陽光発電システムを使って、自分の家で電力が作れるため、光熱費のかからない家になります。(水道代はのぞく)
4人家族の家庭の平均的な年間光熱費は、14万円といわれています。(2015年総務省統計より)
10年間で140万円もの光熱費が節約ができる、というのは大きな魅力ですね。
雨の日など、太陽光発電ができない時はどうするのか?というと、晴れた日に余った電気を蓄電池にためておいて、発電できない日に使います。
それでも電気が足りない時は、電力会社の電気を買うことができます。
発電して使い切れなかった電気(余剰電力)は、電力会社に買い取ってもらえます。
ゼッチを導入した家庭の、平均的な年間光熱費はー9,000円です。
光熱費ゼロどころか、1年間で9000円の収入が増えるということですね。
メリット2 夏涼しく、冬暖かい家になる
2016年に経産省が発表した、ゼッチに3年間住んだ世帯へのアンケート調査によると、9割以上の世帯が、『夏・冬を通して「快適に過ごせた」「やや快適に過ごせた」』と回答しています。
その理由は、ゼッチ住宅の断熱性が高さにあります。
外の気温の影響を受けにくくなり、エアコンの効率がよくなります。
冷暖房を少しの時間使うだけで、快適な室温が保たれ「夏は涼しく、冬は暖かい」環境で一年中過ごせます。
また、暖房や冷房を付けなくて済む時間が長いため「無理な節電」に励まなくても良い、というメリットもあります。
また、家全体の寒暖差が少ないゼッチ住宅なら、ヒートショックのリスクが軽減されます。
「ヒートショック」とは、冬に家の中で温度差が生じることで、急激な血圧上昇が起こり、心筋梗塞、脳梗塞を引き起こす現象です。
あまり知られていない事実なのですが、ヒートショックによる死亡者数は、年間17,000人。
これは交通事故による死者(4,117人)の4倍以上というデータもあります。
メリット3 災害に強い家になる
ゼッチは、エネルギーの自家発電が可能なので、地震や台風などの災害による停電のときも安心です。
日中は太陽光発電した電気を使い、余った電気は蓄電池に「蓄エネ」して、夜間に使用することができます。
異常気象や大規模災害が多発している日本において、「エネルギー面で自立している」というのは、大きな安心材料ですね。
メリット4 家を売却するときに有利
ゼッチや長期優良住宅などの「高性能住宅」の増加にともない、家の資産価値として「住宅の性能」が評価されるようになりました。
「建築物省エネルギー性能表示制度(BELS(ベルス)」という住宅の省エネ性能を図る制度が、2016年度からスタートしました。
補助金の要件を満たした場合、30〜60万円の補助金を受けることができます。
星1つ(☆)から星5つ(☆☆☆☆☆)の5段階で評価し、星の数が多いほど、省エネ性能の高い家となります。
ゼッチ住宅の場合、BELSの評価は最高レベルの星5つです。
将来的に「BELSの星の数」が、家を査定するポイントになる可能性もあります。
ゼッチにすることで、快適な生活を手に入れられる上に、資産価値の高い家になるというのは、大きな魅力ですね。
タウンライフでは、ゼッチ住宅の見積もりが取れます。
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メリット5 補助金がもらえる
ゼッチ住宅にするためには、省エネ設備を導入しなければならないため、平均で250万~300万円の費用がかかります。
でも、国からの補助金制度を利用すれば、100万円前後の補助が受けられます。
今年度(2018年)のゼッチ補助金は70万円で、低炭素住宅の条件も満たせば、最大でプラス20万円、さらに、蓄電システムを導入した場合にも別途補助金がもらえます。
蓄電池システムの補助金について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
メリット6 地球にやさしい
ゼッチ住宅で、エネルギーを創り出すもととなる、「太陽光発電システム」や「家庭用燃料電池(エネファーム)」は、石油や石炭などの燃料とは違って、発電時にCO2を排出しないため、地球にやさしい発電方法であるといえます。
CO2は、地球温暖化の原因の一つと言われ、CO2排出を削減する取り組みが、世界中で行われています。
ZEHは、エネルギーを「自家発電」することで、CO2の削減に貢献しています。
ZEHの新築一戸建てにするデメリット
デメリット1 初期費用がかかる
新築一戸建てを建てる費用のほかに、ゼッチにするための設備費用がかかります。
ゼッチにかかる平均的な費用は、250万~300万円と言われています。
しかし、月々の光熱費がかからない上、売電利益も見込めますので、20年以内には初期費用が回収できるケースがほとんどです。
詳しくは、次の記事の【結局のところ、ZEHは得なの?損なの?】にまとめています。
2018年版【知らなきゃ損する】ZEH補助金で建てる新築一戸建て
デメリット2 住宅メーカーがゼッチ住宅に慣れていない可能性
ゼッチ住宅には、太陽光パネルや蓄電池、給湯器などの設備を導入することが必須条件となります。
住宅メーカーが、ゼッチ仕様の住宅を建てるのに慣れていない可能性もあります。
太陽光パネルを取り付けるため、屋根の向きや勾配を調整したり、建物の断熱性能を高めるために、窓の大きさを細かく計算したりする必要があります。
また、家庭用蓄電池や高効率給湯器などを屋外に設置する場合に、置き場所によっては外観の見栄えが悪くなることもあります。
ゼッチ仕様の新築一戸建てを検討するなら、ゼッチ住宅を建てた経験が多い住宅メーカーを選びましょう。
では今回の記事をまとめますね。
ゼッチのメリットとデメリット まとめ
今回は、ゼッチ住宅のメリットとデメリットについてご紹介しました。
【ゼッチのメリット】
光熱費がかからない上に、夏涼しく、冬暖かい家になること。
自家発電できるので、災害などの停電時にも安心。
家を売却するときには、BELSの評価は最高レベルの星5つなので、家が高く売れる。
補助金がもらえることや、地球にやさしいというメリットも。
【ゼッチのメリット】
初期費用がかかる、ゼッチ住宅に慣れていない住宅メーカーの場合は、外観の見栄えが悪くなることも。
初期費用さえクリアできれば、長い目で見るとお得なのがゼッチ住宅。
迷われている方は、費用などもふくめ、住宅メーカーや業者に相談してみてはいかがでしょうか?